「主に対する反応」     02.10.20
                 ルカ4:14〜30

 <主がわたしを遣わされたのは、捕らわれている人に解放を、
目の見えない人に視力の回復を告げ、圧迫されている人を
自由にし、主の恵みの年を告げるためである。>
 <この聖書の言葉は、今日、あなたがたが耳にした時、
実現した>と主イエスは、私たちに語りかけて下さいます。

 私たちを取り囲むようにして捕らえているもののことを、
主イエスは私たち以上にご存知でした。その最大のものが
罪であることを見抜いておられました。
 神に背く罪が、私たちには染み付いています。自分では、
それをどうすることもできません。それを断ち切ることのお出来に
なるのは、神の御子主イエスだけです。主は十字架にかかり
復活されることによって、私たちを罪から解き放ってくださいます。

 私たちは神を見れなくなることで、混乱し、さまよっている事が
たくさんあります。目に見える朽ち果ててしまうことばかりに目を
注ぎ、大切なことを失ってきました。主イエスは生涯を通して、
神さまの御愛を示してくださいます。独り子を十字架につけて
まで赦そうとされる神さまの御愛が見える者にしてくださいます。
 <見えるものでなく見えないものに目を注ぎます。
見えるものは過ぎ去りますが、見えないものは永遠に存続する
からです>(Uコリント4:18)
永遠に存続するのは、神さまの愛です(Tコリント13:13)。

 周囲からのさまざまな圧迫を感じることがあります。
その時も神に信頼し、神に望みを置いて生きられる者として
くださいます。主ご自身が私たちの傍らに立ち、支え、神さまの
御愛を示して下さるからです。
 主イエスは、私たちを罪から解き放ち、神に目を注ぎ、神に
望みを置く者に変えてくださいます。
そこに本来の人間の姿があります。
 「主の恵みの年」は、総てを本来あるべきところに戻す年です。

 罪によって神から離れていた私たちを、本来あるべき、
神の恵みと共に生きる場へ戻すのです。
主は私たちと出会ってくださり、それを実現してくださいました。